秦剛国務委員兼外交部長(外相)は27日、陝西省西安市で第4回中国・中央アジア外相会議の議長を務めた後、会議の状況について報道陣に説明した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
秦部長は「第4回中国・中央アジア外相会議では近く開催される中国・中央アジアサミットに向けて万全な政治的準備を行い、中国と中央アジア各国の協力及び関心を共有する問題について踏み込んだ意見交換を行い、広範な共通認識に至った」と述べ、以下の点を挙げた。
(1)善隣友好を堅持し、一致協力して西安サミットを成功させる。各国は来月西安で中国・中央アジアサミットを開催することを決定した。
(2)団結と互助を堅持し、相互支持を拡大する。各国は互いに自国の国情に基づいて選択した発展路線を尊重し、互いの核心的利益に関わる問題で揺るぎなく支持し合い、外部勢力の内政干渉に断固として反対し、いかなる者、いかなる勢力が中央アジアで混乱や動揺を作り出すことも決して許さないことを再確認した。
(3)互恵・ウィンウィンを堅持し、「一帯一路」(the Belt and Road)を高い質で共同建設する。各国は過去10年間の中国と中央アジア各国による「一帯一路」共同建設協力の成果を高く評価。経済・貿易・投融資面の協力水準をさらに高め、現代的な地域の相互接続ネットワークを構築し、人的往来を拡大し、貨物輸送を円滑化し、農業・新エネルギー・デジタル経済分野の協力を拡大していく。
(4)安危を共にすることを堅持し、安全保障協力を拡大する。6ヶ国は「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)、麻薬の違法販売、国際組織犯罪、サイバー犯罪の取締りを強化し、アフガン問題における意思疎通と協力を強化し、この地域の平和と安寧を共同で維持することを決意した。
(5)公平と正義を堅持し、国際秩序を揺るぎなく守る。中国と中央アジア各国は重大な国際・地域問題において立場が同じまたは近く、国連や上海協力機構 (SCO)など多国間の枠組みで緊密に協力し、真の多国間主義を実践し、グローバル・ガバナンス体制の改革の推進、人類運命共同体の構築に中国と中央アジアとして貢献していく。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年4月28日