外交部(外務省)の30日の定例記者会見で、毛寧報道官が米国務省報道官の発言に関する質問に答えた。
【記者】米国務省報道官が最近、ブリンケン国務長官の訪中に繰り返し言及し、訪中では、責任をもって競争を管理・コントロールし、国を跨ぐ課題への対処において協力を強化する方法を中国側と議論するとともに、台湾地区、ウクライナ、朝鮮半島の核などの問題で中国側に懸念を表明することになると述べていることについて、中国側としてコメントは。
【毛報道官】中国は常に習近平国家主席の打ち出した「相互尊重」「平和共存」「協力・ウィンウィン」の三原則に従い米国との関係を発展させており、自らの主権・安全保障・発展上の利益は固く揺るぎなく守るということを強調したい。
中国は競争を避けも恐れもしないが、中米関係全体を競争によって定義することには反対し、競争を口実に封じ込めや抑圧を実行することには反対する。中国は相互尊重と平等互恵を基礎に米側と二国間・多国間分野で意思疎通と協力を行うことを望んでいる。だが、米側が意思疎通を求め、協力を語りながら、その一方で中国の内政に干渉し、中国の利益を損なうことがあってはならないということを指摘しておかなければならない。
台湾地区問題は中国の核心的利益の中の核心であり、中米関係の政治的な基礎であり、中米関係における最大の越えてはならないレッドラインであり、米側はいかなる時であろうとこのレッドラインの突破を試みてはならない。
ウクライナや朝鮮半島の核などの問題において、中国は常に政治的解決や和平交渉の促進に尽力しており、火に油を注いだり、対立を激化させたりする言動には反対している。中国の政策と立場は事実と歴史の検証に耐え得るものである。
健全で安定した中米関係は両国民の利益と世界全体の前途・命運に関わる。米側が中国側と向き合って進み、対立ではなく対話、ゼロサムではなくウィンウィンの交流基調を堅持し、実際の行動によって両国首脳間の重要な共通認識を具体的に実現させ、中米関係が健全で安定した発展の軌道へ戻る後押しをすることを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年1月31日