中国初のレアアース永久磁石磁気浮上鉄道交通プロジェクト試験ライン「紅軌」が9日、江西省興国県で正式に竣工した。またレアアース永久磁石磁気浮上技術と懸垂式モノレール技術の組み合わせを実現し、低・中速、小・中輸送量の新方式の鉄道交通システムを構築した。人民日報が伝えた。
中国初の磁気浮上懸垂式モノレール「興国号」(画像提供は中鉄科工集団)
紅軌の本線の総延長は約800メートルで、いずれも鉄骨構造高架鉄道。磁気浮上列車は2両編制、座席数は32席、定員は88人で、最高設計運行速度は80km/h。試験ラインを支えている新型レアアース永久磁石磁気浮上鉄道交通システムは、江西理工大学が2014年に初めて打ち出すとともに、先頭に立ち研究開発を行った。中国中鉄の傘下企業が2021年にこの技術成果を建設プロジェクトに転化させた。中国が完全に独自の知的財産権を持つ。
中国初の磁気浮上懸垂式モノレール「興国号」(画像提供は中鉄科工集団)
紅軌は地下鉄より低コストで、都市部、観光地、ビジネス中心地、特色タウンなどの一般的な環境に適しているほか、川沿い、湖畔、海沿い、寒冷地、岩石砂漠などの特殊環境にも適している。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年8月10日