中国の宇宙ステーションの建設に伴い、共に軌道上を飛行するスカイサーベイ宇宙望遠鏡の研究・製造もテンポよく秩序正しく進められている。中国科学院長春光学精密機械・物理研究所によると、スカイサーベイ光学設備の初の試作品の研究・製造に新たな進展があった。望遠鏡は中国の宇宙ステーションの完成後に打ち上げられ、星の大海原を探査する旗艦級宇宙天文設備になる見通しだ。
中国宇宙ステーションの光学モジュールとしてのスカイサーベイ宇宙望遠鏡は口径2メートルの光学システムを架設するとともに、一連の最先端の探査機を配備する。望遠鏡のサイズは大型バスほどで、立つと3階建ての建築物の高さになり、重量は十数トンにも達する。
中国科学院国家天文台研究員で、スカイサーベイ光学設備責任科学者の詹虎氏によると、スカイサーベイ宇宙望遠鏡は主にスカイサーベイ光学設備と、スカイサーベイプラットフォームという2つの部分に分けられる。スカイサーベイ光学設備は望遠鏡に当たり、実際には多くのサブシステムを持つ。
この望遠鏡は当初、中国の宇宙ステーションに設置される予定だった。だがそうなると観測が制限を受けるため、宇宙ステーションと同じ軌道上を単独で飛行し、自ら燃料を携帯するというプランが最終的に採用された。
中国の有人宇宙飛行計画によると、スカイサーベイ宇宙望遠鏡は2024年頃に科学的運営を開始する。すでに設定されている任務期間は10年で、メンテナンスにより耐用期間を持続的に延長できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月19日