外交部(外務省)の汪文斌報道官は25日の定例記者会見で、「習近平国家主席の打ち出したグローバル安全保障イニシアティブは、平和を求め、協力を図り、発展を促進するという国際社会共通の願いと合致しており、中国は国際社会と共に、グローバル安全保障イニシアティブが根を下ろし、花を咲かせ、実を結ぶ後押しをすることを望んでいる」と述べた。
【記者】習近平国家主席がボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会開幕式での基調演説で打ち出した「グローバル安全保障イニシアティブ」に、各国の識者は強く共鳴した。中国は、このイニシアティブをどのように実行に移すか。
【汪報道官】中国は国際社会と共に、次の各方面から着手して、グローバル安全保障イニシアティブが根を下ろし、花を咲かせ、実を結ぶ後押しをしたいと考えている。
(1)国連の権威と地位を断固として守り、共同で真の多国間主義を実践し、いわゆる「ルール」の旗印を掲げて国際秩序を破壊し、世界を「新冷戦」に引きずり込む行為に反対する。
(2)和平交渉の促進という大きな方向性を堅持し、紛争問題の政治的解決の道を共に探り、正義を堅持し、対話を促し、衝突の「送風機」ではなく、平和の「スタビライザー」となる。
(3)伝統的・非伝統的領域の安全保障上の脅威に統合的に対処し、グローバル安全保障ガバナンスシステムを共に整備し、「共に話し合い、共に構築し、共に分かち合う」グローバルガバナンス観を実践し、安全保障上の脅威を防止・解消する。
(4)発展と安全保障を両立させ、共同で世界経済の力強い回復を促進し、グローバル発展イニシアティブを積極的に実行に移し、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実行を加速し、持続可能な発展によって持続可能な安全保障を促進する。
(5)地域安全保障の新構造の構築に努力し、共同でアジアの平和と安定を維持し、『インド太平洋戦略』を利用した地域の分断に断固として反対し、軍事同盟を利用して寄せ集めの「アジア太平洋版NATO」を作ることに反対する。
国際情勢がどう変化しようとも、中国は常に平和・発展・協力・ウィンウィンの旗印を高く掲げ、断固として世界平和の建設者、国際秩序の維持者、紛争問題の仲裁者であり続ける。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月26日