中国国家統計局、「世界のコモディティ価格は高騰したまま推移の可能性大」

人民網日本語版 2022年04月18日17:04

第1四半期(1-3月)の国民経済の運営状況を説明する記者会見が今月18日に開かれ、中国国家統計局の報道官を務める国民経済総合統計司の付凌暉司長は、「今年に入り、国際情勢が目まぐるしく変化し、世界のコモディティ価格が最高水準を再び更新している。世界銀行の統計によると、3月、世界のエネルギー価格指数は前月比で24.1%上昇し、非エネルギー価格指数は同比8.1%上昇。総指数は近年で最高水準に達している」と説明した。

付司長によると、世界のコモディティ価格は今後、高い水準で推移する可能性が高い。

供給という観点から見ると、ロシアは世界において、エネルギーや食糧、化学肥料などの輸出大国だ。また、トウモロコシや小麦の輸出においては、ウクライナが高いシェアを占めている。ロシア・ウクライナの地政学的紛争発生により、関連商品の生産量が減少しているほか、輸出規制が増加し、世界のコモディティ供給が今後、大きな打撃を受けることになりそうだ。

需要という観点から見ると、世界経済が継続的に回復しているため、コモディティ需要の成長を下支えすることになるとみられている。供給不足が予想される中、一部のコモディティ輸入国でストック需要が高まり、需要と供給の不均衡がエスカレートしそうだ。また、地政学的な紛争により、一部の国の間で制裁やそれに対する更なる制裁が生じ、世界の供給チェーンの効率にも影響が出ることになりそうだ。そして、コモディティの輸送や取引コストが上昇し、価格上昇の圧力が高まっている。

そのため、世界のコモディティ市場では、需要と供給のバランスが大きく崩れ、不確実性が増大しているのを背景に、価格が高い水準で推移する可能性が大きい。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月18日

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