北京市人民政府弁公室が17日に行った記者会見によると、北京市民のうち科学的素養を備える人の割合は2020年に24.07%にのぼった。北京は第14次五カ年計画期間中(2021−25年)に5項目の科学的素養向上行動、6件の重点プロジェクトを実施する。25年にこの割合を28%前後に高め、35年に国際イノベーション型都市と同等水準にすることを目指す。新華社が伝えた。
今回の記者会見では「北京市全民科学的素養行動計画綱要(2021−35年)」が正式発表された。同綱要は北京市全民科学的素養建設中長期目標及び第14次五カ年計画期間の重点任務を体系的に打ち出すとともに、組織、メカニズム、条件などの面から具体的な保証措置を掲げ、目標・任務の実施と達成を保証している。
北京市科学技術協会の常務副会長を務める司馬紅氏によると、北京は第14次五カ年計画期間に青少年、農家、産業労働者、高齢者、幹部・公務員を含む5大重点対象グループの科学的素養向上行動を重点的に展開することにより、科学の精神、科学者精神、匠の精神を培い、科学的思想と科学的思考を育み、マナーがあり健康的かつグリーンでエコロジーな科学的ライフスタイルを養い、労働、生産、イノベーション、創造の技能を高め、科学的に物事を分析・判断し実際の問題を解決する能力を高める。さらに科学技術資源の科学化プロジェクト、科学教育スマート向上プロジェクト、イノベーション文化発展プロジェクト、科学教育インフラ整備プロジェクト、末端科学教育能力向上プロジェクト、科学的素養交流協力プロジェクトという6件の重点プロジェクトを実施する。長所を固め短所を補強し、科学教育供給及び科学教育サービス能力を高める。
うち青少年の科学的素養向上行動について、北京は200校以上の北京市小中高校科学技術教育モデル校の建設を強化する。科学者精神を校内に取り入れ、院士・専門家を校内に招き、科学者精神を教室での教育と授業外活動に浸透させ、科学的思想と科学的方法を科学教育に融合させる。
特筆すべきは、同綱要が新たに高齢者と新業態の就業者を加え、高齢層向けにスマート高齢者サポート行動を、産業労働者と新業態の就業者向けに科学素養向上行動を実施するとした点だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月21日