全国人民代表大会代表で中国航天科工集団第二研究院党委書記の馬傑氏が、2022年全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議)の会期中に明らかにしたところによると、世界の高精度・高時空分解能大気リモートセンシングデータの取得を実現するため、中国航天科工集団は世界掩蔽気象探査衛星ネットワークの構築を計画している。科技日報が伝えた。
掩蔽探査は、測位衛星から発せられた電波が電離層と大気層を通過した後に生じる周波数、位相、幅の変化の反転計算により大気温度、湿度・気圧及び電離層の電子密度などの情報を取得でき、従来の気象観測手段の不足を補う。
馬氏によると、第二研究院第23研究所が担当する掩蔽気象探査衛星ネットワーク試験衛星は2021年、軌道上に打ち上げられており、毎日千件近くの大気輪郭データを探査・生成できる。中国航天科工集団は世界掩蔽気象探査衛星ネットワークを建設し続け、緊急時減災、航空、空輸など複数の分野にカスタマイズされた気象サービスを提供し、宇宙情報技術による国民経済発展へのエンパワーメントを促すという。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月7日