大混雑しているゴールドジュエリー専門店で「転運珠」を購入したり、ネットで大人気のブロガーと一緒に丸い金の粒を集めたり、夜中のライブコマースで金を購入したりと、春節(旧正月、2022年は2月1日)が近づき、北京のゴールドジュエリー消費市場には、多くの若者も消費者として加わっている。数年前なら、ゴールドジュエリー市場と言えば、その中心は「中国の中高年女性」だった。では今なぜ金を購入する若者が急増しているのだろうか?北京晩報が伝えた。
ミルクティー代を節約して金の粒を買う資金を捻出
中国では昨年から、金の粒をメインにした丸い「1グラムの金」がヒット商品となり、若者が金を購入する新たなスタイルとなっている。定期的にそれを購入して小さいガラス瓶に入れて集め、将来必要な時に、自分が好きなアクセサリーと交換するというのがその使い方だ。
ある女性は、「一度に20グラム、50グラムの金を購入するというのは負担が大きすぎる。でも、1粒300-400元(1元は約18.1円)の金の粒なら私にぴったり。毎月、コーヒーやミルクティーを飲む回数を減らし、外食も何度か減らすと、金の粒を買う資金になる」と話す。
若者の間で繰り広げられる「金の購入競争」において、ホワイトカラーの女性・許さんは、「金を買えるというのは何もすごいことじゃない。得する買い方をできること、それこそがスキルの高さ」としている。そして、仲間と共にSNSに専用のチャットグループを作り、格安の金やクーポン券などをゲットするために、各大手ECプラットフォームやライブコマース、オフラインの店の販促キャンペーンなどを常にチェックしているという。
若者の間でも金が人気に
数年前なら、ゴールドジュエリー市場と言えば、その中心は「中国の中高年女性」だった。しかし今では金を購入する若者が急増しているのはなぜなのだろうか?
多くの金のブランドが、積極的に若者をターゲットにし、「金ブーム」に拍車をかけている。例えば、大手ブランドが「人気芸能人も使っている」を売り文句にした商品やディズニーや故宮、ハリーポッターとのコラボ商品などを打ち出し、若者の心を鷲掴みにし、若者独特の金の商品に対するニーズを満たしている。一方、それを購入する若者側からすると、価値が維持でき、ハード・カレンシーだからというのは、金を購入する最も直接な理由となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月30日