中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は15日、中国を訪れたサウジアラビア、バーレーン、クウェート、オマーン、トルコ、イランの6ヶ国外相及び湾岸協力会議(GCC)事務局長との会談等を終えた後、メディアのインタビューに応じた。中国新聞社が伝えた。
王部長は「サウジアラビア、クウェート、オマーン、バーレーンのGCC諸国及びトルコ、イランは中東の重要国であり、発展途上国、新興国でもある。過去百年間なかった大きな変動を前に、これらの国々はいずれも中国を国際平和・安全の維持における安定したパワーと見なし、中国との関係を発展させる政治的意志を一層強めている。一国主義や保護主義といった逆流を前に、これらの国々はいずれも中国を発展途上国間の団結と協力を強化するための誠実な友人と見なし、共に多国間主義を維持し、公正と正義を守り、覇権主義に反対することを望んでいる。新型コロナウイルスのパンデミックと世界経済の回復力不足を前に、これらの国々はいずれも中国を団結して新型コロナと闘い、発展を回復させるための協力パートナーと見なしており、実務協力を拡大し、モデル転換と発展を実現することを期待している」と指摘。
「私は来中した6人の外相及びGCC事務局長とそれぞれ踏み込んだ意見交換をし、双方関係発展の道筋を共に計画し、国際・地域問題における立場を調整した。彼らは中国の特色ある社会主義の収めた多大な成功に敬服の意を表し、国際・地域問題における中国の積極的な役割を高く評価した。また、北京冬季五輪が成功し、素晴らしいものとなり、パンデミック下の世界により多くの喜びと自信を与えることを願っていた」と述べた。
王部長は「我々は、▽引き続き互いの核心的利益に関わる問題で揺るぎなく支持し合い、長期安定的な関係発展を確保すること、▽発展協力の質的向上と高度化を促進し、習近平国家主席の提唱したグローバル発展イニシアティブの中東・湾岸方面における実行を検討し、引き続き質の高い『一帯一路』(the Belt and Road)を共同建設すること、▽引き続き新型コロナ対策で団結し、パンデミックの政治化やウイルスへのレッテル貼りという逆流に反対し、世界的な起源解明研究の科学性と公正性を堅持すること、▽中東の人々の意思を尊重し、対話と協議による溝の解消を堅持し、中東の紛争問題の政治的解決を後押しすること、▽国連中心の国際体制を維持し、内政不干渉など国際関係の基本準則を堅持し、真の多国間主義を実践し、国際関係の民主化を促進することについて、その必要性に対する認識で一致した」と説明。
「中国側はGCCの各国外相及び事務局長と中国・GCC戦略的パートナーシップ、中国・GCC自由貿易圏を早期に構築して、双方関係の戦略性を拡充し、中国・GCC及び世界経済の回復加速を後押しすべきとの考えで一致した」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月17日