六中全会

中国、初の輸出規制白書を発表

人民網日本語版 2021年12月29日14:18

国務院新聞弁公室は29日、「中国の輸出規制」白書を発表した。新華社が伝えた。

中国が輸出規制白書を発表するのは初めてで、中国の輸出規制・ガバナンスの整備に関する立場、制度と実践を全面的に述べることが目的だ。世界の平和と発展の維持、国の安全と国際的な安全の維持に関する中国の主張と行動を明らかにするものとなる。

同白書は、「現在の世界は百年間なかった大変動を経験している。不安定性と不確実性が大幅に上昇し、世界の安全保障体制と秩序が打撃を受け、世界平和が多元的な試練と脅威に直面している。公正、合理的で差別のない輸出規制は、新たな状況下の世界的・地域的安全リスクと試練への効果的な対応や、世界平和と発展の維持において、その地位と効果が日増しに顕著になっている」と指摘。

「各国は輸出規制を非常に重視し、積極的に推進しており、法整備とその執行により輸出規制を強化・規範化している。国連安全保障理事会常任理事国で、世界最大の物品貿易と製造業の国である中国は、国の安全の維持、世界の平和と地域の安全維持の原則に終始基づき、輸出規制・ガバナンスを絶えず整備している」としている。

また同白書は、「新時代に入った中国は、全体的な国家安全観を堅持し、より積極的に経済のグローバル化に溶け込んでいる。中国はより高水準の開放型経済新体制の更なる構築とより高水準の平安中国の構築に着眼し、質の高い発展と高水準の安全をうまく循環させ、輸出規制体制の近代化を推進し、輸出規制・ガバナンスで新たな発展と新たな成果を上げている」と説明している。

同白書はさらに、「中国は世界的な視点から責任を考え、国際的な義務を真剣に履行し、国際交流・協力を強化し、実際の行動により輸出規制の国際協調に積極的に参加し、関連する国際的プロセスを推進し、各国と手を携え人類運命共同体を構築し、世界の平和と発展にプラスのエネルギーを注入している」と指摘している。

同白書の全文は9000字以上で、まえがき、本文、結びの3部分から構成される。本文には、中国の輸出規制の基本的な立場、輸出規制の法制度と管理体制の持続的な整備、輸出規制体制の近代化の持続的な推進、輸出規制をめぐる国際交流と協力の積極的な展開という4つの部分が含まれる。

輸出規制とは、デュアルユース品目、軍需品、原子力及びその他の国家安全と利益の維持、拡散防止の履行などの国際的な義務と関連する物品、技術、サービスなどの品目の輸出に対する禁止もしくは制限的措置を指しており、国際的な慣例だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年12月29日

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