世界保健機関(WHO)は28日、194の加盟国に対し、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」をめぐる技術的助言を示した文書を発表した。文書のなかで、「オミクロン株」の免疫回避能力やより強い感染力をもたらす恐れがあることをかんがみ、この変異株が拡散する世界的なリスクは非常に高く、今後、パンデミックに影響する懸念があると警告。これにより、「オミクロン株」に関連したグローバルリスクを「非常に高い」と判定している。
また、WHOは、「これまでのところオミクロン株に関連した死亡例は報告されておらず、現在のワクチンがオミクロン株への感染予防や重症化予防・死亡率低下にある程度有効であると推測される」としている。
WHOは、「現在用いられている多数の検査方法によって、オミクロン株の検出は可能」との見解を示しており、準備をしっかり整え、オミクロン株が確認された場合の社会的対策や衛生上の措置を強化するよう、各国に求めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年11月30日