青蔵高原(チベット高原)北東部に位置する青海湖は中国最大の内陸塩湖だ。青海湖の隣には、塩水の嘎海と、淡水の洱海がある。山に囲まれた青海湖はキラキラ光る宝石のようで、息を吞むような絶景を織りなしている。
観光のオンシーズンである夏になると、ただただ広い青空の下の青海湖の周りに、黄色い菜の花が一面に広がり、絶景となる。毎年、世界各地から数多くの観光客が青海湖の絶景を一目見ようとやって来る。
5月と6月は、バードウォッチングのベストシーズンとなる。温暖な気候が、各種鳥の生息に適した環境を作り出し、青海湖はバードウォッチャーにとってのパラダイスとなる。
青海湖の水域面積は4549.38平方キロメートルで、人気観光スポットであるだけでなく、「世界の屋根」と称されるチベット高原の生態系を守る重要な水体でもある。2008年、青海省は、青海湖流域の生態環境保護・総合改善10年計画を打ち出した。同プロジェクトには合わせて15億7000万元(1元は約16.9円)の資金が投じられた。
巨額の資金が投じられた生態保護プロジェクトの成果が既に表れている。青海湖の水生生態系統は継続的に改善し、高原生物の多様性が最も豊富な地域の一つとなり、渡り鳥10万羽以上が毎年、ここにやって来る。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年8月4日