4月20日正午、陝西省の西北農林科技大学農学院の張正茂教授率いるチームが、選び抜いた品種を丁寧に育て上げた有色小麦「西農黒大穗」で饅頭(蒸しパン)2万個が作られ、同校にある複数の食堂で無料で教師や学生に振る舞われた。有色小麦は、ヒトの必須栄養素であるアミノ酸 17種類や鉄分、マグネシウム、亜鉛、セレンなどの微量元素を含んでいるほか、タンパク質も豊富に含む生物学的栄養強化健康食品の原料だ。
学生の于超さんは饅頭を食べた後、「小麦の香りが強く、あまみがあり、噛み応えもある。自分の学校の教授が育てた小麦で作った饅頭を食べることができ、とてもうれしい。うちの学校の育種の専門家たちは、中国人が自分たちの食糧生産をしっかり行い、さらにはよりおいしく、健康な食べ物を口にすることができるよう取り組んでいる」と話した。
これまでにも、牛肉や果物、魚などの無料試食会を企画してきた同校は、「無料試食会は、教師や学生に、科学研究の成果をシェアし、学生らに、自分が学んでいる分野にもっと親しみを感じてもらい、将来、末端にしっかりと根ざし、農業や農村の発展、農村の振興に寄与するよう激励するのが目的」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年4月21日