西蔵(チベット)自治区の蝶というと、多くの人は「チベットに蝶はいるのか」と疑問に思うことだろう。人民網が伝えた。
チベットは面積が広く、その気候と植生は南東から北西へと標高の変化と共に段階的に変化する。複雑な生態系には極めて豊富な昆虫資源が含まれる。うち蝶類資源は想像されるよりも遥かに豊富だ。
第2回青蔵高原(チベット高原)総合科学調査サブ課題(その他の授粉昆虫)責任者の達娃氏は、「チベットは蝶の種類が非常に豊富だ。現在の調査結果によると、チベットには5科・208属・569種の蝶が分布している。このデータは調査の掘り下げによりまた更新されるだろう。これらの蝶類の分布には大きな地域色があり、一部の蝶は非常に狭い生態系の中にしか分布していない。これはチベットが旧北区と東洋区が交わる地帯に位置し、これにヒマラヤ山脈と横断山脈が形成する複雑な気候と地形が重なり、非常に豊富な生態資源を生み出したからだ」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年4月7日