2021年の「中央1号文書」、各方面で農民を支援 (2)

人民網日本語版 2021年02月22日16:07

資料写真:吉林省は世界三大黒土区の1つで、国の食糧安全保障の重要な責任を担っている(撮影・劉棟)。

食糧、綿、油、砂糖、肉などの供給の安全を確保

2021年中央1号文書は、重要農産物の保障戦略を踏み込んで実施し、食糧安全保障の省長責任制と都市部住民に野菜など副食品を安定供給させる「菜籃子プロジェクト」の市長責任制を整備し、食糧、綿、油、砂糖、肉などの供給の安全を確保するとした。また、同文書は、食糧生産機能区と重要農産物保護区の建設を強化する▽国家食糧安全保障産業ベルトを建設する▽米、小麦、トウモロコシの三大穀物の完全コスト保険と収入保険の試行範囲を拡大する▽現代的畜産システムの構築を加速し、豚の基礎生産能力を保護し、養豚業が落ち着いて発展する長期有効な制度を整え、牛や羊の畜産業を積極的に発展させるなど、様々な方針を打ち出した。

生物育種の産業化応用を段階的に推進

農業現代化の基礎となるのは種子だ。中央経済政策会議に続き、2021年中央1号文書は種苗業を立て直す方針を打ち出した。

文書は、第3次農作物遺伝資源、家畜・家禽遺伝資源の調査・収集を加速し、国家作物・家畜・家禽・海洋漁業生物遺伝資源バンクの確立を強化することを明確にした。

同時に、農業生物育種の重大な科学技術プロジェクトの実施を加速する。新たな家畜・家禽遺伝改良計画と現代種苗業の高度化プロジェクトを実施する。生物育種の産業化応用を段階的に推進する。種苗業のリーディングカンパニーによる商業化育種システムの整備を支持し、種子生産拠点と優良品種繁殖システムの構築を強化する。

「種子技術は農業にとって特に重要であり、増産への貢献度が大きい」。中国社会科学院農村発展研究所の党国英研究員は、「現在、国際的に種子は独占性が比較的強い。これは価格決定権が供給側にあることを意味する。中国自体が農業大国であり、優良品種の育成は基礎的技術であり、自ら掌握すべきものでもある」とする。

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