チベット高原大気水・熱立体観測ネットワークプラットフォームが完成

人民網日本語版 2021年02月02日13:15

青蔵高原(チベット高原)の大気中にはどれほど多くの水蒸気が含まれるのだろうか。青蔵高原の水蒸気は周辺地域とどのように交換されるのだろうか。中国科学院青蔵高原研究所の「陸地-大気相互作用と気候効果」チームの馬耀明研究員らがこのほど、青蔵高原主体エリアに9台のマルチルートマイクロ波放射計を設置した。ネットワークに接続しリアルタイムでこれを連続的に観測できるようになった。人民日報が伝えた。

科学研究者は今回設置した近地層陸地-大気相互作用総合観測システムを使い、全面的に青蔵高原の地表、境界層、対流圏大気水・熱立体観測ネットワークプラットフォームを構築した。これは中国が初めて構築した青蔵高原大気水・熱立体観測ネットワークプラットフォームで、青蔵高原の天気モニタリング・予報、災害をもたらす天気の早期警報、気候環境予測などに連続的な観測データと政策決定の根拠を提供できる。馬氏は「マイクロ波放射計はほぼすべての気象条件下で、分刻みの分解能によるリアルタイム・連続的な自動操作が可能だ。マイクロ波放射計が描き出す大気のプロファイルは小・中スケールシステムの詳細な熱力学的構造を検出し、降水などの天気プロセスにおける対流圏の急速な変化に関する情報を分析できる。カバーエリア内の連続的なリアルタイム観測を実現し、連続的かつ高分解能の大気の気温及び湿度のプロファイルが得られる」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年2月2日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング