「スマート製造で質の高い発展をけん引」をテーマとする世界スマート製造大会2020が先月26−28日、江蘇省南京市で開かれた。大会は世界スマート製造分野の最新の動向と先端技術に焦点を絞り、スマート製造の新たなビジョンを模索し、経済発展の新たな原動力を育み、世界の産業の新たな発展をけん引する。大会はスマート製造モデル企業と重大科学技術進展リストを発表した。中国航天科工集団有限公司三院31所の「宇宙事業複雑部材多品種ロット変更デジタル化フレキシブル生産ライン」が「中国スマート製造10大科学技術進展2020」に入選した。科技日報が伝えた。
「先端NC工作機械・基礎製造装備」国家科学技術重大特定プロジェクトの担当機関としての31所製造システムは、主に航空・宇宙エンジン中核部品の試作とロット生産を担当する。同所は近年、宇宙型式生産の国産先端装備に対する深いレベルの製造の需要を見据え、デジタル制御設備・システムメーカーによる設計水準の向上、国産デジタル制御設備の加工能力の開発、デジタル化、自動化、フレキシブル化、スマート化の新型製造モデルの模索を力強く支援している。宇宙事業の従来型の製造からスマート製造へのモデル転換と高度化を推進している。
羽根車やカートリッジなどの複雑な部材はエンジンの中核部品であり、精度が高く、形状が複雑で、剛性が低く、加工が難しいといった特徴を持つ。長期的に使用されてきた先端NC工作機械は輸入に大きく依存しており、高効率精密加工プロセスは海外の技術からの制限を受けてきた。31所は高効率精密加工全工法、製造・技術システムの研究と応用を率先して展開しており、中国航天科工スマート製造モデルルームの「全体型羽根車・カートリッジデジタル化フレキシブル生産ライン」が31所内に設置され、複雑な部材の高効率、高精度、大規模生産が実現された。加工効率が平均で20%超向上した。
中国科学技術協会スマート製造学会コンソーシアムは2017年より、スマート製造の科学技術進展の研究を持続的に展開し、「世界スマート製造10大科学技術進展」「中国スマート製造10大科学技術進展」を選んでいる。産業用ソフトウェア、スマート製造プラットフォームとシステムインテグレーション、ロボット、先端NC工作機械、付加製造装備、スマートフルセット装備などの最新の科学技術の成果を十分に示している。製造業のデジタル化、ネットワーク化、スマート化発展のソリューションと応用例を多元的に示している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月2日