華為(ファーウェイ)のスマートフォン旗艦シリーズ「Mate40」がこのほど正式に発売された。ファーウェイのコンシューマー・ビジネスグループの余承東最高経営責任者(CEO)がMate40、Mate40Pro、Mate40Pro+、Mate40RSポルシェデザインの4つの新機種を紹介した。すべて高性能半導体「Kirin9000」チップを搭載している。「証券日報」が伝えた。
Mate40シリーズは予約開始から高い人気が続き、オンラインで全く手に入らない状態になっただけでなく、オフラインの実店舗でも「購入制限ルールを遵守してください」と告知する状況だ。また卸売市場では旧機種の提示価格もやや値上がりした。
実店舗が購入制限「お一人様1台限り」
今回発売された4機種は6.5インチの40、6.76インチのPro、Pro+、RSポルシェデザインで、すべてフレキシブル有機ELディスプレイを搭載し、最大90Hzのリフレッシュレート、66Wの有線急速充電に対応する。Pro、Pro+、RSにはファーウェイ初の5nmプロセスで製造した「Kirin9000」チップが搭載され、40の標準モデルにもややスペックは低いが「Kirin9000E」が搭載される。
画像撮影技術も今回の40シリーズの注目点だ。全モデルにライカと共同開発したカメラシステムを採用し、5千万画素のメインカメラを搭載している。Pro+には10倍の光学ズーム、20倍のハイブリッドズーム、最大100倍のデジタルズームを備えたペリスコープ式望遠レンズが搭載されたほか、業界で初めて広角カメラに自由曲面レンズを採用し、広角で撮った写真のゆがみを改善する。
話題性と「ハード面の実力」を兼ね備えていることから、40シリーズは予約の段階から人気が沸騰していた。10月23日午前0時から25日までの間に、公式サイト、天猫(tmall)、京東などのルートでProの128ギガモデルの予約を試みたが、予約分が入荷されて購入できる画面の手前に何度かたどり着いたにもかかわらず、結局1回も予約できなかった。
ファーウェイの公式サイトと天猫旗艦店のカスタマーサービスによれば、40シリーズの在庫が「数秒でなくなる」原因は買い占める客が多いからで、今後も引き続き予約分の在庫を放出していくが、具体的な時間はまだ決まっていないという。同じように何度も予約に挑戦したが全敗したという消費者は、「本当に入手が困難だ。手の操作スピードで他の人に全然かなわない。購入画面にたどり着くといつも売り切れだった」と嘆いた。
販売業者の市場で入手した中国の電気街である「華強北」の携帯電話卸売価格リストによると、40シリーズが発売された後、旧機種のMate30シリーズも価格がやや上昇した。Mate30Proの5G対応128ギガモデルのブラックを例に挙げると、同じ販売業者でも、10月22日は1台約4990元(約7万8300円)だったのが、23日は5015元(約7万8700円)に値上がりしていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月26日