テクノロジーチックなスマート幼稚園とはどんな所なのだろうか。入口には顔認証技術を搭載した安全出入設備が2台設置されており、保護者の身元を自動的に確認する。児童の安全な送迎を保証すると同時に、時間帯別の送迎を実現。園側は比較的少ない人手により、効率的で秩序正しい運営が可能になる。第3回デジタル中国建設サミットの前日、福建省福州市蓓蕾幼稚園のスマート幼稚園プロジェクトが検収に合格し、サミット開催期間中に正式に運営開始した。福建省スマート幼稚園第1陣も年内に次々と完成する。科技日報が伝えた。
新型コロナウイルスは幼稚園の感染対策に厳しい要求を突きつけている。人の手による検査と異なり、スマート幼稚園で児童を迎えるのは朝の検査を担当する2台のAI(人工知能)ロボットだ。彼らは子供の身長、体重、体温、手足口病の有無といった一連の検査を行うとともに、関連データをスマート幼稚園管理システムに伝送する。またすべての教室にスマート消毒システムが設置されており、夜間に自動的に消毒を行い、児童の安全で快適な環境を構築する。
AI安全出入設備、朝の検査ロボットといった一連のハイテク設備の裏側には、これらの設備の調整・制御を担当する中枢システム「スマート幼稚園管理システム」がある。このシステムでは、児童の登園・降園記録、朝の検査の記録、運動の記録などの情報が一目瞭然だ。システムはさらにビッグデータ解析により、幼稚園管理の方針決定の根拠、すべての児童の運動・健康や行動・興味などの分析報告をまとめる。
福州市蓓蕾幼稚園の王蓉園長は、「スマート幼稚園システムの運営開始により、スタッフの作業量が大幅に軽減し、幼稚園管理がよりスマートでより安全になる。またスマート幼稚園管理システムは幼稚園の管理により科学的な意思決定の根拠を提供する。教員は繁忙な事務管理から解放され、児童の心身の健康への配慮により注力し、より個性的な教育を行うことができる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月14日