サービス貿易を新たなエンジンに

人民網日本語版 2020年09月07日13:58

新型コロナウイルス感染が発生して以来、初めて中国で「オフライン」開催される重要な国際経済・貿易イベントである「中国国際サービス貿易交易会」は、見どころ満載だ。中国国際サービス貿易交易会の賑わいは、国際貿易に対する中国の新たな貢献をはっきりと示すものだ。現在、世界の経済総生産量の6割をサービス業が占める。世界の輸出総額の20%がサービス業であり、世界貿易生産額(付加価値ベース)の半数近くを占める。(文:李婕論説員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

世界経済と国際貿易が全体的に低迷する現在、サービス貿易という新たなエンジンの作用をより良く発揮させるにはどうすればいいか。9月4日、中国の習近平国家主席は「中国国際サービス貿易交易会2020」の世界サービス貿易サミットでスピーチを行った際、「開かれた包摂的な協力環境を共に築く」、「イノベーション先導の協力の原動力を共に活性化する」、「互恵・ウィンウィンの協力局面を共に切り開く」という3点を提言した。「開かれた包摂的な」、「イノベーション先導」、「互恵・ウィンウィン」という3つのキーワードは、人々に深い感銘を与えた。

「開かれた包摂的な」というのは、サービス貿易協力における必然的要請だ。だからこそ、今回のサービス貿易交易会では、北京の国家サービス業拡大開放総合モデル地区設立を支援するといった中国の新たな開放措置が大いに注目されたのだ。長年来、中国は開放を拡大し続け、サービス貿易に肥沃な土壌と成長の源泉を提供してきた。サービス貿易の革新的発展のテスト事業を拡大し続けて、サービス貿易に発展のプラットフォームと改革の突破口を提供してきた。統計によると、中国のサービス貿易は2012年以降年平均7.8%増加して、世界全体を約3.7ポイント上回っている。

「イノベーション先導」は、サービス貿易の新たな趨勢における時代の呼び声だ。今回のサービス貿易交易会では、新型コロナウイルスの影響で、オンラインとオフラインの融合を一層重視する必要があり、「クラウド展示」といった新たなモデルが新たな見どころとなった。サービス貿易はスマート化、デジタル化、ネット化が日増しに進み、製造業のサービス化も加速しており、新たなニーズをイノベーションによって満たすことの重要性が一層明らかになっている。近年、中国は人的資源の優位性が顕在化し、消費市場が集中的に高度化し、サービス貿易の発展を力強く支えている。また、特色あるサービス輸出拠点の開拓といった革新的措置が、サービス貿易に新天地を切り開いている。

「互恵・ウィンウィン」はサービス貿易発展の重要な礎だ。今回のサービス貿易交易会は各出展者の熱意が高く、国際社会の協力の深化を求める声、互恵・ウィンウィンへの共鳴の高さが難なく見て取れた。まさに世界貿易機関(WTO)の高官が述べたように「中国がこの時期にこのような会議を開けたこと自体が、中国の開放への誠意、及び国際協力への重視を示している」のだ。中国は世界サービス貿易アライアンスの結成を支持し、実務的協力の成果を挙げ続けていく。

中国の提言する方向へ進んでいけば、国際サービス貿易は必ずやさらに大きな空間を切り開き、世界の互恵・ウィンウィンのための「虹の架け橋」を架け、世界経済の回復に新たなエンジンをもたらすと、我々は確信している。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年9月7日

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