俳優の趙涛・呉京・黄覚が映画芸術科学アカデミー新会員候補に (2)

中国映画はアカデミー賞にさらに一歩近づくか?

人民網日本語版 2020年07月04日09:15

呉京(ウー・ジン)

2017年、張曼玉(マギー・チャン)、梁朝偉(トニー・レオン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、姜文(チアン・ウェン)、甄子丹(ドニー・イェン)が新会員の仲間入りを果たし、2018年に会員候補となった華人の映画関係者の顔ぶれには、また新たな変化が発生した。映画俳優や名監督のほか、プロデューサーの王中軍、王中磊、于冬および制作・音楽・編集・美術・衣装メイクなどさまざまな分野の華人の映画関係者も会員候補として招待された。

AMPAS会員数が毎年増え続ける中で、華人の映画関係者が参加することもますます多くなった。だが、2018年時点で、AMPAS会員計9226人のうち、華人の割合はかなり低いレベルにとどまっていた。

黄覚の微博投稿に対して、俳優の袁弘(ユエン・ホン)が、「これはおそらく、私が俳優になって10年のうち、アカデミー賞に最も近づいたタイミングだ」と冗談交じりにコメントした。「アカデミー賞」の話題の中にいるということは、作品がより多くの人に鑑賞され、選ばれるチャンスを掴んだことを意味する。とはいえ、「冷水を浴びせる」専門家も一方にいる。アカデミー賞は、少数の審査員が選出するカンヌ映画祭やベネチア映画祭と異なり、一人の委員が最終結果に及ぼす影響は、わずか数千分の一に過ぎないというのだ。外部からは、華人の委員が増えると、中国語作品がアカデミー賞各賞を受賞する確率が高まるのではと期待する声が高まるかもしれないが、投票比率を見ると、その影響力はほぼ皆無に等しい。だが、中国映画と世界全体との関係性を高めるという角度から見ると、「華人委員」の増加がそのような傾向を後押しすることは間違いない。

AMPAS会員になることは、中国の映画関係者にとってより光栄なことであり、世間に認められた証といえるだろう。AMPAS会員リストに名前を連ねた中国人の各代表作は次の通り。

〇呉京:「流転の地球」、「戦狼」

〇黄覚:「ロングデイズ・ジャーニー」、「背徳と貴婦人」

〇趙涛:「帰れない二人」、「山河ノスタルジア」

これらの作品は、中国国内でとびぬけた興行成績を残し、多くの国際映画祭に出品し、業界の注目を集めた。

AMPASは数年前から調整を続けている。例えば昨年4月、「アカデミー外国語映画賞」との名称を「アカデミー国際長編映画賞」に改めた。グローバルな映画制作という環境下で「外国」という名前はすでに時代遅れだ、という認識による。より多くの中国の映画関係者を新会員候補として招待したことも、最近の調整の一環であり、若年層の関心をより多く誘い、国際的に権威ある賞であり続けようとする彼らの意志が示されている。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年7月4日 

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