上海市民の悪い生活習慣トップは「座っている時間が長い」 最新調査

人民網日本語版 2020年04月15日11:14

世界保健機関(WHO)の研究によると、世界の死因のうち、生活習慣病が3分の2を占めている。4月13日、上海市で実施された「市民の健康に悪影響を及ぼしている生活習慣」に関する調査結果が発表された。

調査結果によると、上海市民の間でよく見られる悪い生活習慣トップ3は、「座っている時間が長い、運動不足」(82%)、「油っこいものやバーベキュー、燻製食品をよく食べる」(79%)、「食事の時間が不規則で、朝食を抜いたり、深夜に夜食を食べたりすることが多い」(78%)だった。働いている人だけを見ても、「座っている時間が長い」がトップだった。

1日6時間以上で「座っている時間が長い」

では、何時間座っていると「長い」と判断されるのだろうか?上海交通大学医学院公共衛生学院の王慧院長は、「通常、座っている時間が1日当たり6時間以上になると、『長い』と判断される。座っている時間が長いと、新陳代謝が悪くなり、肥満や糖尿病、心血管疾患などのリスクが高まる」と説明する。

では、どのように座る時間を減らし、運動不足を解消できるのだろう?王院長は、「ジムに行って運動することにこだわる必要はない。自分の状況に応じて、具体的でバランスの取れた運動の目標を設定すれば良い。例えば、昼休みや仕事の休み時間に20分ほど散歩したり、座って1時間経つごとに、お茶などを飲むために立ちあがったり、体を動かしたり、夕食後に家族と一緒に散歩したり、テレビを見ながら簡単なストレッチをしたりするなどだ」とアドバイスする。

青少年・高齢者に共通の問題「アンヘルシーな食習慣」

青少年や高齢者の生活習慣に関する調査結果によると、「アンヘルシーな食習慣」がこの二つのグループ共通の問題で、青少年は「油っこいものやバーベキュー」をよく食べ、高齢者は「塩漬け食品」をよく食べることが問題点となっている。

青少年の悪い生活習慣トップは「油っこいもの、バーベキューをよく食べる」で80%。その他、糖分を含む飲み物をよく飲む、デリバリーをよく利用する、食事替わりにおやつを食べるなども多かった。

専門家は、「学校は青少年に対して、栄養バランスを考えた食習慣に関する教育を展開し、校内でのおやつの販売を規制しなければならない。また、保護者も学校と協力して、しっかりと監督し、子供が白湯をよく飲んで、糖分を含む飲み物はなるべく控えるようにしなければならない」とアドバイスする。

高齢者の悪い生活習慣トップは「塩漬け食品、保存の仕方が不適切な宵越しのおかずをよく食べる」(77%)だった。

王院長は、「塩漬け食品には、亜硝酸塩や硝酸塩が大量に含まれている。宵越しのおかずを食べるのも同じく健康に悪く、調理後の3‐4時間で亜硝酸塩が明らかに増える。長期間に渡り、塩漬け食品を食べると、いろんな病気を患うリスクが高まる。高齢者は、新鮮な野菜や果物をよく食べるようにするほか、毎日十分な量の水を飲むようにしなければならない」とアドバイスする。

その他、「調理する時に、塩や醤油、砂糖を使いすぎるというのも、高齢者によく見られるアンヘルシーな食習慣。塩分の取りすぎは、高血圧や骨粗鬆症、糖尿病、気管支炎などの原因になる」と注意を呼び掛ける。

働いている人の問題トップ3「食事の時間が不規則」、「朝食抜き」、「デリバリー」

その他、調査結果によると、働いている人にもっともありがちなアンヘルシーな食習慣は、「食事の時間が不規則で、朝食を抜いたり、深夜に夜食を食べたりすることが多い」だった。

上海市健康促進センターの呉立明主任は、「オンラインデリバリーはいつでも利用できとても便利。そのため、人々が食事をとる時間帯も広がっている。働いている人は仕事が忙しく、リズムの早い生活を送っているため、食事の時間が不規則になりやすく、午後のおやつや夜食を食べることが習慣になりやすい。食事の時間が不規則だったり、食事を抜いたりすると代謝に悪影響を及ぼし、肥満や高血圧、糖尿病などのリスクが高まる」と警告する。

では、どのようにヘルシーな食事を心掛ければ良いのだろうか?呉主任は、「午後6時以降は、高カロリーの食事を避け、夜食も控えたほうがいい。そして、糖分を含む飲み物を減らし、積極的に体重を管理し、自宅の清潔な台所で調理したものを食べるようにしたほうがいい」とアドバイスする。

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