新型コロナウイルス感染による肺炎患者の感染状況を受け、湖北省武漢市は現在、軽症の患者を受け入れる「臨時医療施設」の設置を加速させている。今月4日には、複数の体育館や会議展覧センターも「臨時医療施設」としての利用をスタートさせ、その数は11ヶ所まで拡大し、病床数は1万床以上にまで増えた。新華社が報じた。
4日夜の時点で、洪山体育館、武漢客庁、武漢国際会議展覧センター、光谷科技会議展覧センター、武漢国際博覧センター、塔子湖体育センター、武漢体育館、武漢市石牌嶺高級職業中学、大花山戸外運動センター、黄陂一中体育館、武漢体育センターの11ヶ所が「臨時医療施設」となっている。
建設現場には武漢市が臨時指揮部を立ち上げた。武漢市公安局や国網湖北武漢供電公司なども、安全・セキュリティー、電力保障などの専門チームを立ち上げて、「臨時医療施設」立ち上げを全力でサポートしている。
「臨時医療施設」の設置拡大が続いているほか、武漢市は、「四類人員(感染確定患者、感染疑い患者、発熱患者、濃厚接触者)」を受け入れる隔離観察スポットも増設している。
病院設置には、周辺地域の住民やネットユーザーなども続々とボランティアに応募して支援。その熱意ある姿は人々の心を熱くしている。
湖北省を支援するための上海の第二陣医療チームのリーダーを務める、上海交通大学医学院附属瑞金病院の陳爾真副院長は、「新型コロナウイルス感染による肺炎患者を治療する専門仮設病院・火神山医院は既に稼働しており、雷神山医院ももうすぐ完成する。臨時医療施設が完成すれば、さらに多くの患者を収容して治療し、伝染源をコントロールするのに役立つ」と語る。
「臨時医療施設」とは、移動式の医療施設を指し、応急手当てや外科処置、臨床検査などの機能を備えている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月5日