慈善チャリティーバザー会場を訪れた王毅国務委員兼外交部長および銭韋夫人(撮影・辛恩波)。
中国の王毅国務委員兼外交部長の夫人である銭韋夫人が発起人となっている国際チャリティーバザー「第11回愛は国境を越えて--愛の力で走ろう」が27日に北京で開催された。今年は計710万元(1元は約15.4円)以上の寄付金が寄せられ、中国扶貧基金会を通じて、雲南省金平県と麻栗坡県学校のグランド建設費用に運用される。中国新聞社が伝えた。
王毅国務委員兼外交部長および銭韋夫人、外交部(省)の党委員会の斉玉書記や楽玉成副部長をはじめとする外交官、および在中国海外大使館や在中国国際機関の代表とその夫人約150人が、開幕式に出席した。また約90の在中国海外大使館・在中国国際機関および約50社の中国資本企業・事業単位が今回の国際チャリティーバザーに参加した。
パキスタンのNaghamana Alamgir Hashmi駐中国大使(写真左)。
挨拶に立った銭韋夫人は、「国際チャリティーバザーは、この10年間で大いなる成果を積み重ね、様々な民族・文化を各国に紹介する窓口としての役割を果たしているだけでなく、中国の民衆が世界を身近に感じることができるプラットフォームとなり、全ての参加者が共に愛を捧げるイベントとなっている。寄付金は、雲南、甘粛、河南、貴州、広西各地の公益・貧困支援事業に運用され、国際チャリティーバザーのプラットフォームを通じて、世界各国と社会各国の愛を貧しい山岳地域の村民や障がい者、子供たちに伝えてきた」と述べた。
在中国ポーランド大使はその使節団を代表し、「『愛は国境を越えて』いくことが、今日のチャリティーバザーのテーマとしてだけでなく、各国が国際関係を円滑に進める上での啓発的な役目を果たしてくれるよう期待している」と挨拶した。
イラン大使館ブースで特産の絨毯を織るデモンストレーションを見学する王毅部長。
この国際チャリティーバザーによる寄付金は延べ4千万元近くに達し、聴覚に障害がある児童120人に人工内耳手術を施し、先天性心疾患を患う子供130人以上に手術を実施、白内障患者1500人以上に再び光を与え、貧困地域で働く小中学校教員約2千人に資金援助を行う。また、貧困にあえぐ山岳地帯に橋梁22本、診療所8ヶ所、教室2棟、貯水タンク2つ、障がい者リハビリステーション2ヶ所をそれぞれ建設し、2つの村のインフラ改造を実施する。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年10月28日