中国科学技術協会、中国科学院、中国工程院が16日に共催した第1回世界科学技術・発展フォーラムで、同フォーラムの組織委員会が「2019年度人類社会発展10大科学問題」を発表した。新華社が伝えた。
10大科学問題には、(1)伝染病の大規模流行をいかに予防・阻止するか(2)社会の変遷は人々の心身健康にどのような影響を及ぼすか(3)未来の人類疾患の正確かつ全面的な予測は可能か(4)がんの早期診断や事前・事後モニタリングに使用できる新技術とは何か―という4つの健康問題が含まれた。
環境分野には、(1)人類はいかに安全な地球の限界内で発展を続けるべきか(2)大気・水質・土壌汚染をいかに効果的に解消すべきか(3)廃水及び汚水の完全な浄化処理をいかに実現すべきか―という3つの問題が含まれた。
エネルギー分野には、(1)制御可能な核融合は人類の未来のエネルギー問題を解消できるか(2)新エネをいかに効率的に変換・保存すべきか(3)大都市はいかにエネルギー・水・食物供給のバランスと平等を実現するか―という3つの問題が含まれた。
今回発表された10の問題は、国連の2030アジェンダの17の発展目標をめぐり、Scopusデータバンクの関連科学研究キーワードの検索結果に基づき、中国内外の有名科学技術雑誌の編集委員、先端戦略科学者が議論を重ねて候補問題を絞り込むとともに、中国、米国、英国、カナダなどの十数カ国・地域の各分野の科学者が広く選定に参加した。中国科学技術協会第9回常務委員会学術交流専門委員会が最終的に確定した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月17日