国務院港澳(香港・マカオ)事務弁公室の楊光報道官は、国務院新聞弁公室が3日に北京で開いた記者会見で、現在の香港情勢について「前向きな変化が生じているが、依然複雑で厳しい。現在すでに『一国二制度』原則の譲れぬ一線を守り、香港の繁栄と安定を維持する重要な瀬戸際に達している」として、次のように見解を述べた。新華社が伝えた。
現在香港情勢にはいくつかの前向きな変化が生じている。その中で最も重要なのは「暴力と混乱を制止し、秩序を回復する」ことが、すでに香港社会各界の最も広範な共通認識、最も強い呼びかけとなっていることだ。香港の各階層、各界の代表及び多くの社会団体や協会が声明発表、広告掲載、談話発表などの方法で、次々に暴力違法行為を共に強く非難し、警察側の厳正な取締りを支持している。
8月17日には民衆50万人近くが豪雨の中「暴力反対、香港を救え」集会に参加した。感動的な情景だった。特区政府と警察部隊は断固として法に基づき違法犯罪活動を取り締まり、9月2日までに犯罪に関与した疑いのある立法会議員3人を含む1117人をすでに逮捕した。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と特区政府の関係当局は積極的に社会各界と対話・交流し、市民の訴えと望みを深く理解し、市民と企業の困難を緩和する措置を速やかに打ち出した。
香港情勢は依然複雑で厳しい。暴力・違法活動はまだ完全に抑え込まれておらず、少数の暴徒が以前よりさらにひどくなり、理性を喪失した狂った行為で憎むべき悪行を犯す時や場所がある。様々な事実は、少数の暴徒のする事なす事が正常なデモ行進・集会の範疇を遥かに超えており、彼らの行為がいかなる国や地域でも、いかなる法制度の下でも暴力犯罪に該当するのであり、彼らが正真正銘の暴徒であることを示している。