西北大学(陝西省西安市)が建設した没入型考古VRインタラクティブ教育実験室はこのほど始動した。VR技術によって考古学シーンが再現でき、その場にいるような考古教育体験が提供されるようになった。これは国内の大学では初めてとなる。科技日報が伝えた。
西北大学文化遺産学院の馬健副院長は「同実験室において、我々は実際に集めた古代遺跡、古代の墓のデータを模型にすることにより学生はその場にいるような体験ができる。この手段により、学生はこれらの種類の異なる遺跡・文化財の特徴を直観的に理解できるようになり、また書籍の文字や写真に命を吹き込むことで、より詳細かつ直観的・立体的に感じ取ることができる」と説明した。
VR考古教育システムにより、教員は時空的制限を受けずバーチャル空間内で考古もしくは歴史の知識を説明できる。さらに考古学のフィールドワークにおける発掘の実践シーンのバーチャル操作により、現場での発掘作業を体験できる。また、VRの考古教育における応用の大きなメリットは、絶対的な安全性にある。操作のミスにより文化財を破壊したり、人身事故が発生することもない。
没入型考古VRインタラクティブ体験教育システムは唐仲英基金会からサポートを受けている。素材は現場の発掘作業で得られた実物の模型で作られる。ソフト開発は世界で流行しているゲームエンジンを採用し、畑、山、砂漠、オアシス、草原などの各種環境における地上建築、地下墓、窖、井戸、灰坑などの多種類遺跡の調査・発掘・記録のシーンを再現することができる。学生の学習の興味を引き出し、分析・思考能力を高めるのが狙いだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月3日
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