中国の新型遠洋総合科学観測船「科学号」が19日、山東省青島市の母港から出港し、西太平洋リアルタイム科学観測ネットワークの点検・アップグレードに向かった。新華社が伝えた。
今回の航行の首席科学者、中国科学院海洋研究所研究員の汪嘉寧氏によると、深海3000メートルリアルタイム伝送ブイは2017年末に投入されてから、深海データを320日以上にわたり連続的かつリアルタイムで伝送しており、かつネットワーク構築・運行を実現した。今回の航行は中国が熱帯西太平洋で建設するリアルタイム科学観測ネットワークの点検、性能の最適化・アップグレードを行う。全水深の深海ブイデータのリアルタイム伝送を実現する見通しだ。
今回の航行が終了した後、科学者は熱帯西太平洋の4−5年連続の水温・塩分・海流などのブイ観測データを蓄積することになる。科学者が熱帯西太平洋還流の三次元構造の研究、暖水プールの変異、気候変動の分析を行うため、直接的なデータ支援を行う。
また科学者は各種観測技術・観測設備を駆使し、この海域で物理・化学・生物などの多学科・マルチスケール・多水層の断面総合観測を行い、さらに新たにブイを投入する。
今回の航行距離は約8500カイリで、2019年2月上旬に青島に帰港する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年11月20日
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