清代の宮廷ドラマが中国で最近、人気を集めているのを背景に、出演者たちが身に着けている各種の美しいジュエリーも注目を集めている。なかでも、金糸や点翠(カワセミの羽を使った金銀細工)といった伝統工芸を用いて作られたアクセサリーの人気が高く、その評価も高い。このような、歴史があり、非常に精巧な技術を必要とし、時代の変遷とともに失われつつある伝統工芸を身につけているのは一部の年老いた職人たちばかりで、若い人はほとんどいないというのが大方のイメージかもしれない。しかし、実際には、昆明理工大学には伝統のジュエリー製作工芸を熱心に研究し、イノベーションや発揚に取り組んでいる大学生らのグループがある。新華網が報じた。
昆明理工大学城市学院の教師・楊景然さんによると、2015年に開設された学部・商品デザイン(ジュエリーデザイン・製作工芸専攻)は、しっかりとしたコンセプト、技術、さらに、「匠の精神」を備えた新型人材育成に取り組んでいるという。授業では、人気があり、現代的な雰囲気をもつジュエリーのデザインや製作のほか、伝統工芸の伝承とイノベーションにも特に注目しているという。
実際に製作を始める前に、学生らはまず、設計図を描き、必要な材料、道具、ジュエリーの名称、スタイル、イメージなども話し合う。楊さんは、「学生に、伝統文化の知識を可能な限り蓄積することではじめて素晴らしい作品を作ることができるといつも教えている」という。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年9月11日
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