スポーツの試合で、弱者が強者から勝利を奪った時は、「強運だった」とよく言われる。しかし、そのような見方は、必死に戦った選手へのリスペクトが欠けていると言えるだろう。西野監督は試合後、「運を持っていると感じるか」との質問に対して、「何とお答えしていいか分からないが、いろんな評価を頂いている。運だけではなく、いい選手に恵まれているというところだと思う」と選手を称えた。
日本代表のレベル向上は、代表選手が所属しているクラブで普段努力を積んでいることに起因していることに疑いの余地はない。1998年に日本が初めてワールドカップに出場した際、代表選手23人は全てJリーグのクラブに所属していた。それに対して、今回の代表選手23人のうち、Jリーグのクラブに所属している選手はわずか8人だ。孫興民のようなアジアで人気を誇る選手はいないものの、日本は安定したチームワークを見せた。
今回のワールドカップのグループリーグ初戦が終わり、合わせて28得点の欧州がトップで、日本とイランの勝利により、アジアがなんと2位につけている。そして、南米勢が1得点差で3位だ。この成績だけを見ると、アジア勢は大健闘していると言える。
これまでの戦績を見ると、東アジア勢の成績がアジア勢のワールドカップでの戦績を占う重要なポイントとなる。グループリーグのこの一勝により、日本代表の決勝トーナメント進出の可能性が高くなったと判断するのはまだ時期尚早であるものの、アジア勢がロシアで旋風を巻き起こしているのは間違いないといえる。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年6月20日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn