国際絶滅危惧種に指定されているチュウゴクオオサンショウウオは長い間その種は1つとされてきたが、中国科学院昆明動物研究所が率いる国際研究チームは簡略化ゲノム技術を応用し、チュウゴクオオサンショウウオに5−8の種が含まれることを発見した。新華社が伝えた。
チュウゴクオオサンショウウオは中国特有の希少な野生動物で、世界に現存する両生類のうち最大の種であり、体長は2メートルに達する。チュウゴクオオサンショウウオの起源はジュラ紀まで遡ることができ、その進化に極めて高い独特さを備えているため、まさに「水中のパンダ」と呼ぶのにふさわしい両生類。
中国科学院昆明動物研究所の車静研究員は、「研究チームは協力者と10年間の実地調査を経て、陝西種と四川種、広西種、貴州種、安徽種という5つの種を特定した。このほかにも養殖場の中で、2つの独立した種を発見した。さらに標高4000メートル以上のチベット高原種が記録されていることから、チュウゴクオオサンショウウオは8種に達すると推測される」と話した。
チュウゴクオオサンショウウオは中国の長江や黄河、珠江の流域に広く分布していたが、その後、生息地の破壊や過度な捕獲などにより野生遺伝資源が激減した。チュウゴクオオサンショウウオは国際自然保護連合の絶滅危惧種レッドリストに記録されており、中国では2級保護動物に指定されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年5月23日
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