香港地区の複合企業大手・長江和記実業と不動産大手・長江実業集団は10日、それぞれ株主総会を開き、両社の主席を務めていた李嘉誠氏(90)が正式に引退した。今後はグループ顧問に就く。「超人」と呼ばれた李氏が築いた1000億ドル(1ドルは約109.50円)規模の帝国は長男の李沢鉅(ビクター・リー)氏が継ぐ。香港電台の報道を引用して中国新聞網が報じた。
李氏は10日朝、豪邸の前で待ち構えていたメディアの取材に電話で応じ、「とてもうれしい。12歳の時から仕事をして、もう数十年になる。今日は普段と同じ気分だ」と話し、主席の座を継ぐ李沢鉅氏については、「彼の能力を信じている」と語った。
世界的な経済紙「フォーブス」が今年1月18日に発表した香港地区の富豪ランキングで、李氏の総純資産額は360億ドルと、20年連続で1位だった。純資産額は17年の303億ドルから18.81%増えた。
李氏が築いた長江和記実業は世界中で業務を展開しており、その内容は不動産、港、通信、ホテル、小売り、エネルギー、インフラなど多岐にわたる。長江集団は50ヶ国・地域で業務を展開し、従業員の数は32万人となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年5月11日
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