「一帯一路」(the Belt and Road)は中国と日本の関係の改善・回復に向けた有効な取っ掛かりになる。今後は中日関係のバージョンアップ・拡大における重要分野になり得る。「一帯一路」建設は日本の参加を歓迎するし、「一帯一路」への参加は日本にも極めて大きなビジネスチャンスと利益をもたらすことになる。「経済日報」が伝えた。(文:江瑞平・外交学院副院長)
このほど中日ハイレベル経済対話が8年ぶりに開催され、中日関係は改善し好転した。これと同時に、中日経済貿易関係も停滞や後退の状況から徐々に抜け出し、回復・拡大の勢いをみせている。たとえば、中日二国間貿易は5年続いたマイナス成長からついに抜けだし、2017年は10.1%のプラス成長を遂げた。双方向の投資も低迷状態を抜け出し、徐々に回復上昇する勢いをみせている。
中日関係が改善を達成するには双方が向かい合ってともに進むことや良好な相互連動が必要だ。「一帯一路」は目下の中日関係に出現した積極的な流れの中で重要な役割を担っている。「一帯一路」イニシアティブは中日関係が深刻に冷え込んだ時期にスタートし、当時の日本の態度は非常に消極的で、阻止しようとする態度さえみせた。このこと自体が冷え込んだ中日関係の重要な具体例だといえる。だが17年5月、日本は明らかに方針を転換し、北京で開催された第1回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに代表団を派遣して参加した。日本はこの絶好のタイミングをとらえて対中関係改善の積極的なシグナルを発し、「一帯一路」が中日関係の改善・回復において他の議題では発揮することが難しい重要な役割を担っていることを雄弁に物語ることとなった。その後、アジア太平洋経済協力(APEC)や主要20ヶ国(G20)プラットフォームなどを利用して実現した中日首脳会談も、「一帯一路」を重要と位置づけた。
「一帯一路」は中日関係回復・改善の有効な取っ掛かりになる。今後は中日関係のバージョンアップ・拡大における重要分野になり得る。「一帯一路」建設は日本の参加を歓迎するし、「一帯一路」建設は日本の参加を歓迎し、「一帯一路」への参加は日本にも極めて大きなビジネスチャンスと利益をもたらすことになる。「一帯一路」建設の多くの重要分野において、日本の確かな実力と強い意欲がより顕在化しており、たとえばインフラ設備の相互接続において、日本の資金面での優位性が、とりわけ技術レベルでの優位性が非常に突出している。より重要なことは、これが日本の国際市場での可能性の開拓における主要な分野になっており、このために大量の資源を投入していることだ。中国と国際社会が構築のために努力を続けている「一帯一路」プラットフォームを、日本の経済界や企業界が積極的に有効に利用できたなら、半分の労力で2倍の成果を上げるといえるほどのビジネスチャンスと利益を獲得することができる。また中日協力が、たとえば二国間貿易や双方向の投資といった従来の分野にばかり依拠するなら、発展の可能性には大きな限界があるといえ、新分野を開拓し、新ルートを模索し、新プラットフォームを構築することが急務になる。「一帯一路」はこの方面で間違いなく極めて重要な役割を果たすことができる。
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