中国の記者節である11月8日を迎えるにあたり、北京市で中国業界報協会と中国保健協会ブランド戦略分会、瑞華心康(北京)医院管理有限公司は合同で「中国メディア関係者『双心(心臓・心理)』健康報告2017」発表会を行った。中国新聞網が伝えた。
同会合で発表された、中国初の「中国メディア関係者『双心』健康報告2017」(以下、「報告」)によると、メディア関係者の70.3%が心血管関連の疾患潜在リスクが「増加」または「高い」、「非常に高い」となっているほか、中年のメディア関係者の心理的な問題も軽視できないとした。
同報告はメディア関係者の心臓検査報告269件や心理アセスメント結果、ウェブサイトやクライアントから収集したメディア双心調査アンケート結果138件のデータを元にまとめられた。
「報告」は、メディア関係者の70.3%が心血管関連疾患のリスクが「増加」または「高い」、「非常に高い」としており、心血管関連疾患のリスクが高くなっている。
メディア関係者の仕事は特殊で、長期間にわたり、机に向かい原稿を書き続けるという状態にあるほか、いつ発生するかわからない突発的な事件にも神経を尖らせる必要がある。テンポの早い生活リズム、短い睡眠時間、食事の不規則さ、常に緊張感の中で生活することがメディア関係者の心臓の負担となり、心血管関連疾患のリスクを高めている。同時に、極度の疲労や睡眠不足、大きなストレスもメディア関係者に焦りと、緊張をもたらし、心理的な問題を引き起こす原因となっている。
「報告」では、健康診断を受けたメディア関係者269人中約76%の男性に飲酒の習慣、約49.5%の女性に運動不足、約28%の女性と約26%の男性に不規則な生活といった問題が見られた。「長時間座ったまま動かない」や「飲酒を伴う接待」、「夜更かし」といった不健康な生活習慣は、メディア関係者が心血管関連疾患を患うリスクが高くなる主な原因となっている。
心理的な健康問題については、不安障害やうつの割合が最も多かったのが41歳から50歳までのメディア関係者で、計53例確認された。その多くが寝つきの悪さや朝早く目覚めてしまう、睡眠の質が悪いといった睡眠障害を抱えており、中年のメディア関係者の心理的な問題は軽視できない。
不安障害やうつ病は併発しやすく、不安障害の主な症状は過度な不安、うつ病の主な症状は気持ちの落ち込みや憂うつな気分になることだ。仕事や生活のストレスが激増し続けるにつれて、現代社会人の不安障害やうつ病の発症率は上昇の一途にある。
「報告」では、メディア関係者にとって、仕事のストレスが大きいことや、人間関係における緊張状態、不規則な生活が不安障害やうつ病を発症させる最も主な原因であると分析している。また、不安障害やうつ病は、コミュニケーション障害を引き起こし、仕事や生活に影響をきたすことになる。中年のメディア関係者は、今後より一層心理的な問題について重視し、問題が深刻化した際には心理カウンセリングや薬の服用による症状の予防・緩和を行うべきであり、不安障害やうつ病のほか、身体化障害を改善するために生活の質を向上するべきだとしている。(編集TK)
「人民網日本語版」2017年11月8日
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