米アップル社のスマートフォン新製品「iPhone8」(iPhone8)が惨憺たる状況で低迷しているのとは異なり、27日午後3時に予約が始まった「iPhoneX」(iPhoneテンは)は手に入りにくい人気商品になっており、予約者が殺到して一時はアップルのサーバーにつながらなくなった。8で失敗して損失を出した「ダフ屋」たちは、テンで損失を取り戻せるだけでなく利益も見込め、11月3日に引き渡しされる分の販売価格は2万元(1元は約17.1円)近くまで跳ね上がっている。「北京日報」が伝えた。
テンの販売価格はアップルの携帯電話の歴史の中でも最高で、64GBモデルは8388元、256GBモデルは9688元に達するが、それでもアップルファンたちの熱狂的な「追っかけ」をとどめることはできない。現在、ネット通販大手・京東のサイトでの予約者数は160万人を超え、蘇寧易購のサイトでも120万人を超える。また天猫(Tmall)とアップルのオフライン実店舗での予約数もかなり多い。大勢の「ダフ屋」に後押しされて、テンの価格は驚くべき上昇ぶりで、3日に引き渡しされる分の「ダフ屋価格」は2万元近くにつり上がり、15日引き渡し分も1万4千元になるという。
業界関係者はこうした状況に対し、「ハンガーマーケティングはアップルの常套手段ではなく、現在アップルのサイトやアプリケーションの予約画面は正常に運営されている。京東などの第三者プラットフォームでもスムースに予約できる。産業チェーン方面の情報によると、「アップルは『ダブル11』(11月11日のネット通販イベント)の買い物のピークを逃したくないはずだ。テンが続々出荷されるのに伴い、『ダフ屋』につり上げられた価格は今度は短期間で大幅に値下がりするだろう」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年10月30日
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