中国国家航天局と在フランス中国大使館は20日に開いた合同記者会見で、中国とフランスが協力した初の衛星「中仏海洋衛星(CFOSAT)」が来年下半期、長征ロケットによって中国から打ち上げられる予定であることを明らかにした。人民網が伝えた。
フランス大気・環境・地球観測実験室長は取材に対して、「同衛星は海水面の風や波の予測、海洋状況の観測を支援する。また大気・海洋境界線のモデリング、波の大気・海洋境界線における作用の分析、海氷と極氷の性質の研究などに対して効果を発揮する。海洋動力及び気候変動への人々の理解を深める」と述べた。
同衛星総指揮、チーフデザイナーで中国側責任者である、中国航天科技集団公司第五研究院東方紅衛星有限公司の王麗麗氏は、「同衛星は2009年にプロジェクトが立案された。中国側は協力において、衛星プラットフォームと一部ペイロードの開発、衛星の打ち上げ、地上受信及び応用などの任務を担当。フランス側は衛星の一部ペイロードの開発とデータ伝送を担当し、同時に2つの地上受信局を提供する」と説明した。
衛星の耐用期間は3年。引渡し・使用後は、地球から500キロ離れた軌道上で、世界の海洋の風と波を観測する。観測データは両国の科学者が共同で利用する。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月23日
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