同教材が出版されたことで、「男の子の危機」というトピックが再び人々の注目を集めるようになった。「小・中・高、大学、さらには大学院に至るまで、男子生徒はことごとく女子生徒に及ばない。『女が強く男が弱い』というのはもはや否定できない事実だ」という見方もでている。
では「男の子の危機」は本当に到来しているのだろうか?ある専門家は、「現在、学校において男子生徒は学業はもとより心理的資質・身体的資質・社会適応力のいずれの面においても、女子生徒に及ばない」と指摘している。
ではなぜ「男の子の危機」が生まれたのだろう?首都師範大学教育学院性教育研究センターの張■■センター長(■は王へんに攵)は「さまざまな原因によって、『男の子の危機』現象が生まれている。まず、女子生徒がますます強くなってきたことが挙げられる。特に性格面で女子の強さに押され、一部の男子生徒はますます内向的になってきている。また、教育プロセスにおいて、父親の不在によって、男の子が経験する挫折をいかに乗り越えるかという教育が欠如する結果を引き起こしている。特に、1980年代生まれと1990年代生まれの家庭教育において、母親が教育に関して主な役割を担っていることが、多くの男の子の『女性化』傾向を招いている」との見方を示した。
また「このほか、日本や韓国などの文化の影響も軽視できない。一般的に、日本や韓国の文学・娯楽作品の多くは、女性についてかなり『逞しい』イメージを与える一方、男性のイメージを「しとやかで優美な男性」や「優美な草食系男子」に仕立て上げる傾向がある。このような傾向も、多くの男子に影響を及ぼしていると言える」とした。
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