第2回中国商業宇宙事業発展ハイレベルフォーラムが先ごろ湖北省武漢市で開かれた。この件に関し取材をすすめたところ、中国は現役ロケットのタイプ別のグループをすでに形成するほどになっている。通常ロケットのほか、迅速な機動的打ち上げ能力を持つ長征6号、長征11号があり、単一もしくは複数の衛星、それから科学装置などを打ち上げることができる。人民網が伝えた。
長征6号ロケットは昨年9月の初飛行で、20基の衛星を同時に打ち上げ、中国の単一ロケットとしては最多の打ち上げ量を記録した。長征11号は中国初の汎用型固体燃料ロケットで、簡易固定発射台からの打ち上げ、移動発射台からの打ち上げが可能で、迅速な打ち上げ能力を持つ。その対応時間は24時間未満で、中国の固体燃料ロケットのうち対応が最速で、能力・汎用性・利便性が最高のロケットだ。
中型衛星打ち上げ市場向けの長征7号は今年6月25日、海南省文昌市で初飛行に成功した。同ロケットは液体酸素とケロシンを推進剤とし、無毒・無汚染で、ロケット推進の燃料費を大幅に削減した。さらにその防雨・耐風能力もすべての現役ロケットを上回り、過酷な環境での打ち上げ作業の成功を保証できる。
さらに期待されているのは、先ほど発表された「中国ハイエンド設備革新プロジェクト実施ガイド(2016−20年)」で明らかにされた、主に国際的な競争力を持つ商業衛星の打ち上げ任務を担う長征8号ロケットだ。同時に500トン級液体酸素・ケロシンエンジン、分断型大型固体燃料ロケットエンジンの開発推進を続けていくことで、大型ロケットの順調な研究開発に向け堅固な基礎を築いていく。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年9月13日
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