「向陽紅01」は中国最先端で世界クラスの新型現代化海洋総合科学調査船で、今年10月には東インド洋で初航行の任務を遂行する計画だ。同船はこのほど、青島沖で試験航行を行ったが、この船にはどのような長所があるのだろうか?それを探るため、乗船取材を行った。人民日報が伝えた。
国家海洋局第一海洋研究所船舶管理センターの呉永亭副主任によると、同船には64台(組)の調査設備が搭載されており、それぞれ海水探査システム、大気探査システム、海底探査システム、深海探査システム、リモートセンシング情報現場検証システム、船載型インターネットシステムに分かれている。
同船が搭載する最も優れた調査設備は、海洋マルチルート地震収集システムだ。国家海洋局第一海洋研究所海洋地質・地球物理研究室の鄭彦鵬副主任によると、同システムは海底の地質構造を明らかにする最も効果的な手段であり、海洋石油探査で広く活用されている。同船の同設備のトラック間距離は6.25メートルで、石油探査で使われるシステムの半分ほどだ。そのため分解能が高く、得られるデータの科学研究価値が高い。これは海底より下の地層のCTスキャンを行うようなものだ。鄭氏は「同設備は8月上旬に海上試験を行ったが、その性能は良好だった」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月30日
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