カメラ機能を持つ携帯電話は現代人の生活必需品で、コンサート中でも旅行中でも熱心に撮影する人がいる。撮影することで体験に専念できないとする人もいるだろうが、米国の研究者によると、撮影することで気が散ることはなく、逆に多くの楽しみがもたらされるという。南カリフォルニア大学の研究者はこのほど学術誌「応用心理学(Journal of Applied Social Psychology)」にこのような記事を掲載した。彼らは撮影者の心理に対する影響を明らかにするため、被験者を9種類の実験(イベントなど)に参加させ、そのうち半数に見学中に撮影することを要求した。そして実験終了後、被験者の全員に「楽しめたか」といったアンケートを行った。新華社が伝えた。
実験結果によると、撮影していた人の方が専念し、イベントを楽しむことができた。目の動きを追跡したところ、博物館見学中に撮影した人は、展示品を見る時間が長かった。統計データによると、世界の人々は2010年に3000億枚の写真を撮影したが、2017年には1億3000万枚に増加する見通しだ。研究の責任者は「撮影で気が散ることはなく、今やっていることに注目し、集中することができる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年8月9日
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