感謝状を送る胡志平公使参事官
7月15日に東京で開催された日本国際交流基金・日中交流センターの第10期中国交流学生報告会で、熊本県で交流学習に参加していた中国人の女子高生が地震に遭ったものの、無事被災地を脱出したというエピソードが注目の的となった。中国新聞網が報じた。
在日本中国大使館の胡志平公使参事官(教育部)は挨拶の中で、このエピソードに言及し、女子高生の熊本のホームステイ先の家族や関係者に感謝状を授与。緊急時に、中国人高校生の安全を確保するために払った努力に感謝の意を示した。
今回の交流事業の参加者の中には、中国天津出身の女子高生が一人いた。熊本県で交流学習に参加していた今年4月に熊本地震が発生。地震発生後、ホームステイ先の家族がすぐに一緒に避難所に同行して避難し、安全を確保してくれた。国際交流基金日中交流センターも、この女子高生を被災地から助け出そうと努力を続けた。当時、熊本の被災地は交通がマヒしていたため、国際交流基金は事務局長を派遣して、女子高生を迎えに行った。福岡空港から電車に乗って、被災地から数十キロの駅で待ち合わせをし、ホームステイ先の家族が女子高生を駅まで送るというのがその計画だった。幸いにも、余震は続いていたもののホームステイ先の家族が無事駅まで女子高生を送り届け、被災地を脱出、しかも他の地域の高校で引き続き交流学習に参加できるよう手配された。
日本国際交流基金・日中交流センターは2006年から、毎年中国の高校生30人を日本各地の学校に招いて、1年間の交流学習を体験してもらっている。中国から来た高校生は、原則として日本でホームステイをして、現地の人々の生活を体験することになっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月19日
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