〇「飲むこと」を重んじる文化:五谷酒を貯蔵し、白露茶を受け継ぐ
白露が訪れると、収穫が始まる。毎年白露が来ると、江蘇省・浙江省一帯の農村では、どの家でも穀物酒を醸造し、そのお酒で客をもてなす。白露酒造りにはもち米やコウリャンなどの五穀を用い、やや甘味を付けることから「白露米酒」と呼ばれる。
また、南京の人々の間では、白露茶を飲む習慣が続いている。夏の猛暑を経たお茶の木が最も良く生長するのが、ちょうど白露の頃だ。白露茶は、春茶(春に収穫されるお茶)ほど新鮮で柔らかい訳ではなく、夏茶ほど乾いた渋みもなく、一種独特の甘く済んだ香味があり、お茶好きにとっては最高のお茶のひとつだ。