■「SAYURI」(2005)
失われつつある芸術である芸妓は、華麗な見かけの裏に、人生の暗い影を背負っている。米国人作家、アーサー・ゴールデンの同名小説を原作とする映画「SAYURI」の物語は、主人公さゆりの回想(モノローグ)シーンから始まる。時代は、1929年から第2次世界大戦の終わり、幼い頃に両親と引き離されて置屋に売られた後、芸妓として1人で必死に生きてきたさゆりは、栄誉と恥辱にまみれた自分の人生を振り返る。
本作で最も興味深い点は、日本の芸妓3人の役柄をすべて中国系女優が演じていることだ。このため当時の日本メディアは同作品に対し辛めの評価を下した。この気持ちは、確かに理解できる。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn