実験で宇宙に行った動物「飛行士」たち 死亡したケースも
宇宙飛行は今や珍しいことではなくなったが、50年前は動物を宇宙に送り込み、安全に地球に帰還させられるかどうかすら分からない状態だった。ユーリイ・ガガーリンらは宇宙開発競争初期ののヒーローとされているが、最初に宇宙に送り込まれた動物たちこそ宇宙探査の真の先駆者であり、人類の宇宙探査に重要な情報を提供した。ここでは、宇宙に送り込まれた動物の「宇宙飛行士」たちを見ていこう。米ニューズウィーク誌のウェブサイトの報道を引用し、光明網が伝えた。
1 1957年:初めて宇宙に行った動物、イヌのライカ
宇宙に送り込まれた多くの動物は最終的に地球に帰還できたが、すべての動物がそれほど幸運だったわけではない。ロシアのライカは1957年、人工衛星のスプートニク2号に乗船し、初めて周回軌道に乗った動物となった。しかしライカはこの宇宙探査で犠牲になった。ソ連のこの宇宙プロジェクトは、同衛星を帰還させる術がなかったため、ライカは軌道に乗ってから数時間後に死亡した。