中国が開発した第3世代原子炉、国際標準満たす
中国広東核電集団(中広核集団)が開発した原子炉「ACPR1000+」の模型がこのほど、第14回中国国際ハイテク成果交易会(高交会)で展示された。同原子炉は第3世代原子炉の国際技術標準を満たし、中国が知的財産権を有する。中国はこれにより独自の第3世代原子炉技術を掌握した。中国科技網が伝えた。
同集団の胡光耀報道官は「ACPR1000+は福島原発事故などの経験を活かし、地震、停電、浸水、津波など、設計基準を上回る災害・事件に見舞われた場合を総合的に考慮し、安全性・成熟性などの面で重点的に技術革新を進め、重要な革新技術10種を採用した」と語る。
一連の技術革新により、ACPR1000+の全体的な安全性は著しく向上し、各設計指標は中国最新の核安全規定(HAF102)、および米国電力要求文書(URD)、欧州電力要求文書(EUR)の要求を満たした。安全性と経済性のバランス、先進性と成熟性の統一、アクティブと非アクティブの結合を実現し、複数の故障が重なるなどの極端な状況にも対応できるようになったほか、各技術経済指標は国際的な第3世代炉技術水準を満たしている。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月22日