マツダ山内社長、トヨタと異なる戦略を強調
マツダの山内孝社長は上海モーターショーで記者の取材に応じた際に、「一言でいうならば、マツダは今年をスカイアクティブテクノロジーの元年にするために、上海モーターショーに出展した」と語った。中国青年報が伝えた。
マツダは今年の上海モーターショーで、新型「スカイアクティブテクノロジー」と新しいデザインテーマ「魂動 Soul of Motion」を搭載した輸入B級旗艦車「アテンザ」、中国現地生産SUV「CX-5」を出展した。前者は今年6月に発売され、その後さらに新型「マツダ6」として現地生産化される。後者は夏季に発売を予定している。
「スカイアクティブテクノロジー」は、マツダの長期計画「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を基礎とし、「ワクワクするクルマ」と「環境保護・安全性能」を結びつけた、エンジン・トランスミッション・ボディ・シャーシなどの自動車製造の基礎を全面的に更新した新型技術の総称だ。
山内社長は、「当社のロータリーエンジンの生産は昨年6月に中断した。これは環境保護の現在の条件を満たせず、新しく開発を進める必要があったためだ。ロータリーエンジンはマツダの技術の象徴であり、開発を継続していく。ロータリーエンジンは技術面で強みを持ち、特に水素を加えた燃料と相性が良いため、将来的に量産化を実現するつもりだ。ロータリーエンジンは今後、当社の新エネルギー車の一部になるだろう」と語った。
山内社長は、スカイアクティブテクノロジーとフォルクスワーゲンの「ブルーモーション」の違いについて、「フォルクスワーゲンのTSIエンジンは低速運転中の燃費が良いが、自動車は高速で運転する必要がある。大型車種に排気量が少ないエンジンを使えば、動力不足に陥り加圧の必要が生じ、燃費が悪くなる。全体的に見て、小排気量のターボチャージエンジンは燃費が悪いため、ほぼすべての日本メーカーは同技術ではなく電力を採用している」と述べた。
山内社長は、「当社は基礎的な技術の改善を重視し、ターボチャージエンジンやモーターを使わなくても燃費を良くすることができる。これが当社の方針だ。スカイアクティブテクノロジーは、この方針を示すものだ」と話した。