国務院が「ブロードバンド中国」戦略的実施プランを発表 (2)
▽20年に都市部を全面カバーへ
ブロードバンド発展が抱えるさまざまな問題を解決するため、国務院はこのたびブロードバンド中国の戦略的実施プランを発表し、中長期的な戦略を踏まえてブロードバンド発展の目標を制定した。
同プランによると、ブロードバンド接続速度を15年までに都市部で20Mbps、農村部で4Mbpsとし、20年までに都市部で50Mbps、農村部で12Mbpsとする。また行政村におけるブロードバンドネットワークのカバー範囲(開通率)を、15年までに95%、20年までに98%にすることを目指す。インフラのバランスを取ることによって、情報格差の縮小をはかるという。
また同プランは20年までの発展のタイムテーブルもうち出し、取り組みを全面的なスピードアップの段階、普及推進の段階、改善・グレードアップの段階の3段階に分けた。同プランの掲げる目標によると、20年をめどにブロードバンドが都市部を全面的にカバーし、固定ブロードバンドの世帯単位の普及率を70%、3G/LTEの利用者単位の普及率を85%、行政村のブロードバンド開通率を98%にすることを目指す。またブロードバンド接続速度を都市部で50Mbps、農村部で12Mbpsとし、一部の先進都市では1Gbpsにするという。
ブロードバンドインフラ建設への投資が、インターネット・データ通信および伝送への投資を増加させることは間違いない。12年の基礎的電気通信プロバイダーによるブロードバンド投資は3700億元で、これにネット企業の投資を加わると5千億元を超えた。ブロードバンド中国戦略の実施が投資牽引の切り札になることは確実だ。
同プランによると、ブロードバンド中国の建設資金はさまざまなところから来ており、基礎的電気通信企業による投資もあれば、政府の特定資金や地方政府の投資もあり、電気通信一般サービス補償メカニズムによって運営されている部分もある。だがある専門家は、「ブロードバンド中国の細則の多くについては、関連措置が発表されるのを待たなくてはならない」と話す。(編集KS)
*キョウ:「おおざと」に「烏」
「人民網日本語版」2013年8月19日