日系車メーカー 下半期は新車投入で劣勢挽回か (2)
▽日系車の中国現地化が加速
広汽ホンダの第3工場とエンジン工場がこのほど着工式を行った。このエンジン工場はホンダが中国で建設した2つ目のエンジン工場で、完成すれば、東風ホンダ生産のエンジンを使用しているという制約から開放される。将来的には国内最新のエンジンを搭載したホンダ車を生産する予定だ。中国に最も早く進出した自動車合弁企業の一つである広汽ホンダが第3工場とエンジン工場の建設を始めたことは、現地化の歩みが一層加速したことを示すものだ。
現地工場を新たに建設するだけではない。日系メーカーの設計で現地化の傾向がますます明らかになっている。広汽ホンダはこのほどミドルクラスカーのクライダーをうち出し、中国で設計された車体を採用した。同社はシティとアコードの中間に位置づけられる車で、主な競争相手は日産の「シルフィ」、フォルクスワーゲンの「ラヴィーダ」と「サギター」といったコンパクトカーだ。中国の消費者が求める内部の広さや外見のスマートさをよりよく実現している。
現地化された設計や研究開発は一種の流行になっている。東風ホンダがまもなくうち出すジェイドも中国現地で設計・製造されたもので、競争相手はトヨタのヴァーソだ。
トヨタの設計現地化の動きは、ヴィッツとヴィオスの新車によく体現されている。企業の戦略レベルでいえば、新型ヴィッツは広汽トヨタの小型車の手薄さを補い、市場競争力を高めるものになる。新型ヴィッツと同じく、新型ヴィオスも中国で設計されたもので、ターゲットを中国の消費者に絞っている。設計に先立ち、中国の消費者を対象に綿密な訪問調査を行ったという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月29日