四川大地震から5年 今後20年は土石流が頻発か
2008年に9万人近くの死者を出した四川大地震が発生して今年で5年を迎える。中国の著名な土木地質学者で、成都理工大学副学長の黄潤秋氏(中国地質災害防治・地質環境保護国家重点実験室長)は19日、中山大学で公演を行い、「地震後の5年間は、地質災害が最も頻発しやすい時期。同地震の被災地では、その状態が20-25年続くだろう」との見方を示した。広州日報が報じた。
黄副学長によると、地震が発生した同省ブン(さんずいに文)川県では、5年おきに豪雨の量がピーク値に達するという結果が出ている。2003年と08年は豪雨の回数が多く、それに伴い地質災害の発生する回数も多かった。2010年、同県で豪雨が原因で発生した地質災害は823回で、12年は747回だった。黄副学長は、「13年はまだ終わっていないが、今年の地質災害は必ず12年の747回を超えるだろう」と予想している。
黄副学長は、「地震後には土質が柔らかくなるというのが主な問題。豪雨で堆積物が流され、土石流が発生する。地震後の5年は、地質災害が最も頻発しやすくなる。同県の被災地では、5年ごとに地質災害がピーク値に達しており、これが20-25年は続く。その後は、同数字も地震前の数値に戻るだろう」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年10月21日